Kuwasawa 2019桑沢2019
Fujimori Taiji Seminar藤森泰司ゼミ
Theme:観察すること、そして身体へ
- 未完成の家具高橋 彩花
- 工事中のビルをモチーフとした家具。自分自身が、未完成なもの、手づくりのものに魅力を感じていることから、完成された商品ではない、途中の家具を提案しようと考えた。それはとてももろくて壊れやすく、扱いにくいけど、手づくりのものに感じた愛着や、未完成なものの美しさ、儚さ優しさなどを感じてもらいたいと思う。
- TRAWL原田 愛子
- 「平面から立体に、立体から平面に」 をテーマとしたサイドテーブル。発泡ポリプロピレンシートとパンチカーペットを貼り合わせ、その周りを糸で縫った平面状のモノを、折り曲げて差し込むだけで立体へと変化させた。平面に戻して折りたたむことも可能。異素材を貼り合わせたことで、立体の形状など、素材の性質を形に表現できた。題名は、底引き網のトロール網から。
KEIKO+MANABU SeminarKEIKO+MANABUゼミ
Theme:スペースデザインの最前線
- SHIBUYA NEO葛西 理帆
- ライブハウスが点在する渋谷の円山町で、観客数の大小に柔軟に対応できるライブ施設を設計した。吹き抜けのライブスペースは、上下に可動する床により、ステージと客数の大きさを自由に設定可能。床を上げればステージに、下げれば客席フロアに早変わりする。外部に大きく開く外観はこの街での音楽の存在の象徴であり、それがアーティストの成長に大きく繋がるであろう。
Element Design CエレメントデザインC
Theme:Three (Is A Magic Number) 〜『3』に触発されたエレメント〜
- T(h)ree chair奥平 眞司
- 「3」は囲みが生まれる数である。3本の木に囲まれると安心感や心地よさを感じる。1本や2本ではそうはならない。この椅子は、美術館や図書館などの公共空間で使うことを想定。座面から突き出した3本の脚はハンガーにもなる。脚の間隔は3辺で異なり、その時々で心地のいい辺を選べる。座ると上へと伸びた脚が背や肩に触れ、もたれるとわずかにしなる。それが居心地の良さを感じさせる。
- switch〜ON/OFFが切り替わるイス渡辺 頼子
Interior Design CインテリアデザインC
Theme:東京を楽しみ東京を楽しくするアーバンリゾート空間のデザイン
- Shimokitazawa Crossing川島 純也
- 徐々にその面影を失いつつある下北沢の再開発の幕開けとなった小田急線路の跡地に、宿泊施設を計画することで、古くからの風景と文化をこれからの街と共存させながら継承させていく。宿は下北沢を拠点とするクリエイターたちの日常生活の場としての機能を合せ持ち、様々なアクティビティを受け入れる側として、シモキタらしさを形成する。街の交流場として、観光客にとっては街の文化を滞在を通して体験する宿として機能する。
Residential Environment Design C住環境デザインC
Theme:地域と相関する生活空間
- 世田谷の三角物語〜三角のVOIDがつくる暮らしと地域性の両立〜阿久根 直子
- 世田谷の街を横断する北沢川緑道と烏山川緑道は地域の人々の憩いの散歩道である。これら緑道の分岐点に、公園と地域施設、集合住宅の複合施設を計画した。緑道から入り込んだ地域の賑わいは、1階の公園から「三角のVOID」となって上階へ伝播する。住民はプライバシーを保ちながら、VOIDを介して地域の人達と様々な物語・思い出を共有する。個別の暮らしを守りながら、地域の賑わいを盛り上げることが両立できる集合住宅である。