KDS-SD 桑沢デザイン研究所
スペースデザイン

桑沢2023

Kuwasawa 2023桑沢2023令和4年度卒業生作品展

Fujimori Taiji + Shinozaki Takashi Seminar藤森泰司+篠崎隆ゼミ

Theme:観察すること、そして身体へ

  • ある朝
  • ある朝
  • ある朝
  • ある朝
ある朝菊川 紗英
生活空間において、ものの高さはある程度決まっている。座りやすいイスの高さ、使いやすい机の高さ、規定された高さの中に、突如何にも適応しない高さが現れる。それに伴う生活の変化を想像してほしい。
  • 空間のかけら
  • 空間のかけら
  • 空間のかけら
  • 空間のかけら
空間のかけら北澤 泉拓
決まった居場所を持たずに動くかけらが、固定化された生活空間を自由自在にシャッフルする。目の前に広がる空間を細分化し、輪郭を与えることで新たな認識と機能を生み出す。
  • 次ぐ継ぐ綴る
  • 次ぐ継ぐ綴る
  • 次ぐ継ぐ綴る
  • 次ぐ継ぐ綴る
次ぐ継ぐ綴る平田 龍也
本を手に取る機会が減っている現代社会で、等身大で楽しみ読めるエレメント。3mmのスチロールロッドを曲げて文字を製作した。横や斜めからだと一見何があるのかわからないが、正面を移動しながら見ると、線と線が重なり合い文字が浮き出てくる。腰を据えて本を読むことは億劫だとしても、歩いている最中に目に入ってきた数行を読むことから始まれば敷居が下がるのではないだろうか。この作品が本を読み始める入り口となることを願う。
  • TOKE TOKE
  • TOKE TOKE
  • TOKE TOKE
  • TOKE TOKE
TOKE TOKE陸 順
ソフトスカルプチャーのようなこれら異形の家具たちは、身を任せてもなかなか思い通りにはわたしたちを受け止めてくれない。一緒に暮らしていくうちに、お互いの距離感や関係性のようなものを掴み、それぞれの付き合い方を発見できるのではないだろうか。

Higo Yuko Seminar比護結子ゼミ

Theme:時をめぐる物語

  • nomura
  • nomura
  • nomura
  • nomura
きろくめくり工藤 紗世
単身者に向けた集合住宅をふたつ提案した。内側を外側に靴下をひっくり返したような形状にすることで、敷地内に内部のような外部がつくられ、もう1本の「みち」を生み出した。他者の日常を自らの生活に取り込むことで、日常に変化をもたらし豊かな生活が生まれるのではないかと考えた。日々のかすかな風景が住む人にとっても、みちを歩く人にとっても、特別なものになることを願う。
  • 継ぎ編み
  • 継ぎ編み
  • 継ぎ編み
  • 継ぎ編み
継ぎ編み今 倭
青森には優れた伝統工芸品が数多くある。青森港の地理的優位性を活かし、陸と海、建築と地形、人と文化を「継いで編む」ことで絡ませる。住人と来訪者を二重螺旋状に重ね、小さな接点を点在させることで点と点が繋がり、幾多の糸が編まれていくような職住一体の施設を提案した。
  • スキマドリ
  • スキマドリ
  • スキマドリ
  • スキマドリ
スキマドリ横井 ゆい
鳥は人の住む家によく巣を作り、街中に自分たちの拠り所を探している。人にとって、公共空間である「道」は歩くため・交通のためだけではなく、何かを作り出すきっかけや拠り所にできる場所であるべきだと考える。普段と違う視点で街を見ることが「巣」のような新しい居場所を、単純な操作で創りたい。人と公共空間を繋ぐ媒介としての仮設建築が、街の風景をも再生する。
こどもの家 YORIAI亀井 玲那
学校に行く意欲が湧かず孤立を感じている小中学生に向けた学童施設。敷地は埼玉県新座市の住宅街に囲まれた短冊状の公園。中心に並ぶ木々と左右の住宅の隙間を縫うように3つの建築が並ぶ。三角形を繰り返し折り曲げた形の屋根は、必要以上の視線を遮断し、木々への負担も減らしている。大きな軒下を作ることで建築の外部と内部を繋いでくれる合間の空間が生まれ、そこからこどもと地域の繋がりも広がっていくよう考えた。

Living Space B + Commercial Spaces B住空間B + 商空間B

Theme:KAMIYAMA-CHO COMPLEX

  • FLAMING
  • FLAMING
  • FLAMING
  • FLAMING
FLAMING金谷 百花
フレームを巡り渡り、アートの「創造性」をより「感覚的」に体験する大空間ギャラリーを設計した。2つのL字の壁から突出するフレームを巡り歩くことで、1つ1つのアート作品を身近に感じ、鑑賞するだけでなく体験することが出来る空間を目指した。建物上部には大空間ギャラリーの内と外の狭間に浮遊するように住居部分が位置する。
  • common space
  • common space
  • common space
  • common space
common space佐々木 秋乃
渋谷・神山町という街のなかに、小さな街のような建物をつくる。6.5メートル角のスクエアおよび、半径5メートルのラウンドパーティションを基本的な要素にし、街をイメージした造形を構成。内部は街を散歩するときのように寄り道しつつ回遊できるようにした。様々な方角に設けられた開口部からは多彩な景色が臨める。
  • City in the City
  • City in the City
  • City in the City
  • City in the City
City in the City三木 薫
段差のある自然の地形を活かし、緑道に対して『個人の生活』と『地域の公共性』が立体的に重なり合い、北沢川緑道での生活に”にぎわい”をもたらす家をデザインした。地域住民が集う料理教室兼カフェ(公共空間)と、それらを営む姉・妹家族の二世帯住宅(個人の生活)の三つの要素で考えた。
  • HAKU TU MU
  • HAKU TU MU
  • HAKU TU MU
  • HAKU TU MU
HAKU TU MU松本 くらら
都市の中で気軽に日常から少し離れて、癒しのある、かつ非日常的な空間を体験することできる場所をテーマにした。敷地は、賑やかな「繁華街」(渋谷)と、閑静な「住宅街」(代々木周辺)の、まさに「あいだ」(奥渋、神山町)に位置し、様々なカルチャー、街並みが緩やかに混ざり合っていると感じた。そこから、「住む人」と「来る人」の関係性や住居と商業の混ざり合う建築を考えた。
  • AGRIHOOD SHIBUYA
  • AGRIHOOD SHIBUYA
  • AGRIHOOD SHIBUYA
  • AGRIHOOD SHIBUYA
AGRIHOOD SHIBUYA島田 千恵子
農をテーマにした住宅兼商業施設を提案する。渋谷区では積極的に緑化政策に取り組んでいる。この施設では、一般的に緑化に用いられる観葉植物ではなく、育てて食べることができる野菜を採用した。住居は床を廊下と同じ高さの土間にした。動線に段差をなくすことで、収穫から調理、食事までの過程をスムーズに行うことができる。農に取り組むことで、従来の都会的生活とは異なり、街や人々の暮らしが豊かになる施設を目指した。
  • Sk8house
  • Sk8house
  • Sk8house
  • Sk8house
Sk8house安藤 涼
スケートボードを軸としたSk8parkに、人が集う公園と住居を掛け合わせた空間を提案した。「街のSk8park」では、スケートボードがカフェの屋根をかけ降り、ショップの屋根をのぼる。
起伏のある開かれた街の空間で遊べる。「住人のSk8park」では、起伏のある屋根の上で同じ趣味をもつ友人たちが遊び、個人の居場所にいながらその仲間たちと繋がれる。完結した部屋ではなく、関係しあえる居場所を生み出す。
  • SHIBUYA SCREEN
  • SHIBUYA SCREEN
  • SHIBUYA SCREEN
  • SHIBUYA SCREEN
SHIBUYA SCREEN市川 采
今日私たちはサブスクリプションで手軽に映画を観られる時代にいて、個々のスマートフォンやタブレット等で場所・時間を問わず鑑賞できる。その反面、映画鑑賞という行為の価値も変化しているといえる。そこでもう一度、「映画を見る」ということの意味を考え直し、大きな画面と音で作品に夢中になれるような空間を作り出すようなことを目指した。
  • 歩く混浴施設とお風呂を中心とした住戸
  • 歩く混浴施設とお風呂を中心とした住戸
  • 歩く混浴施設とお風呂を中心とした住戸
  • 歩く混浴施設とお風呂を中心とした住戸
歩く混浴施設とお風呂を中心とした住戸中村 洋平
渋谷に隣接する神山町に、様々な人が混ざり合い、多様な温泉を楽しむことができる温浴施設「湯歩道」と、お風呂空間を中心とした集合住宅の複合施設を設計した。神山町の人々を繋ぐお風呂空間によって、都市での生活の中で忘れ去られた、豊かな入浴行為を取り戻した新しいお風呂空間の提案である。
  • 神山 Green Hills
  • 神山 Green Hills
  • 神山 Green Hills
  • 神山 Green Hills
神山 Green Hills鈴木 萌衣
渋谷に巨大な丘を作ったらどうなるだろうか。若者が多く治安が良くないイメージの渋谷だが、敷地の近くには小学校があることから、親子が周囲を気にせず過ごせるよう、丘をシンボルとして商業空間・集合住宅・街を繋げるような空間を設計した。丘の内部にはスーパーや本屋など親子が利用できる施設、北側のコンクリート棟には集合住宅を配置。緑道側はブリーズ・ソレイユによって風と日差しを通し、都会にいながら自然を感じて暮らす空間を目指した。
KUWASAWA SPACE DESIGN ANNUAL 2022-2023

桑沢スペースデザイン年報2022-2023

  • 卒業生の生き様 - 桑沢で、未来のデザインを育む

    ・志摩 健moss. 代表