Kuwasawa 2023桑沢2023令和4年度卒業生作品展
Fujimori Taiji + Shinozaki Takashi Seminar藤森泰司+篠崎隆ゼミ
Theme:観察すること、そして身体へ
- ある朝菊川 紗英
- 生活空間において、ものの高さはある程度決まっている。座りやすいイスの高さ、使いやすい机の高さ、規定された高さの中に、突如何にも適応しない高さが現れる。それに伴う生活の変化を想像してほしい。
Higo Yuko Seminar比護結子ゼミ
Theme:時をめぐる物語
- きろくめくり工藤 紗世
- 単身者に向けた集合住宅をふたつ提案した。内側を外側に靴下をひっくり返したような形状にすることで、敷地内に内部のような外部がつくられ、もう1本の「みち」を生み出した。他者の日常を自らの生活に取り込むことで、日常に変化をもたらし豊かな生活が生まれるのではないかと考えた。日々のかすかな風景が住む人にとっても、みちを歩く人にとっても、特別なものになることを願う。
Living Space B + Commercial Spaces B住空間B + 商空間B
Theme:KAMIYAMA-CHO COMPLEX
- FLAMING金谷 百花
- フレームを巡り渡り、アートの「創造性」をより「感覚的」に体験する大空間ギャラリーを設計した。2つのL字の壁から突出するフレームを巡り歩くことで、1つ1つのアート作品を身近に感じ、鑑賞するだけでなく体験することが出来る空間を目指した。建物上部には大空間ギャラリーの内と外の狭間に浮遊するように住居部分が位置する。
- common space佐々木 秋乃
- 渋谷・神山町という街のなかに、小さな街のような建物をつくる。6.5メートル角のスクエアおよび、半径5メートルのラウンドパーティションを基本的な要素にし、街をイメージした造形を構成。内部は街を散歩するときのように寄り道しつつ回遊できるようにした。様々な方角に設けられた開口部からは多彩な景色が臨める。
- City in the City三木 薫
- 段差のある自然の地形を活かし、緑道に対して『個人の生活』と『地域の公共性』が立体的に重なり合い、北沢川緑道での生活に”にぎわい”をもたらす家をデザインした。地域住民が集う料理教室兼カフェ(公共空間)と、それらを営む姉・妹家族の二世帯住宅(個人の生活)の三つの要素で考えた。
- HAKU TU MU松本 くらら
- 都市の中で気軽に日常から少し離れて、癒しのある、かつ非日常的な空間を体験することできる場所をテーマにした。敷地は、賑やかな「繁華街」(渋谷)と、閑静な「住宅街」(代々木周辺)の、まさに「あいだ」(奥渋、神山町)に位置し、様々なカルチャー、街並みが緩やかに混ざり合っていると感じた。そこから、「住む人」と「来る人」の関係性や住居と商業の混ざり合う建築を考えた。
- AGRIHOOD SHIBUYA島田 千恵子
- 農をテーマにした住宅兼商業施設を提案する。渋谷区では積極的に緑化政策に取り組んでいる。この施設では、一般的に緑化に用いられる観葉植物ではなく、育てて食べることができる野菜を採用した。住居は床を廊下と同じ高さの土間にした。動線に段差をなくすことで、収穫から調理、食事までの過程をスムーズに行うことができる。農に取り組むことで、従来の都会的生活とは異なり、街や人々の暮らしが豊かになる施設を目指した。
- Sk8house安藤 涼
- スケートボードを軸としたSk8parkに、人が集う公園と住居を掛け合わせた空間を提案した。「街のSk8park」では、スケートボードがカフェの屋根をかけ降り、ショップの屋根をのぼる。
起伏のある開かれた街の空間で遊べる。「住人のSk8park」では、起伏のある屋根の上で同じ趣味をもつ友人たちが遊び、個人の居場所にいながらその仲間たちと繋がれる。完結した部屋ではなく、関係しあえる居場所を生み出す。
- SHIBUYA SCREEN市川 采
- 今日私たちはサブスクリプションで手軽に映画を観られる時代にいて、個々のスマートフォンやタブレット等で場所・時間を問わず鑑賞できる。その反面、映画鑑賞という行為の価値も変化しているといえる。そこでもう一度、「映画を見る」ということの意味を考え直し、大きな画面と音で作品に夢中になれるような空間を作り出すようなことを目指した。
- 歩く混浴施設とお風呂を中心とした住戸中村 洋平
- 渋谷に隣接する神山町に、様々な人が混ざり合い、多様な温泉を楽しむことができる温浴施設「湯歩道」と、お風呂空間を中心とした集合住宅の複合施設を設計した。神山町の人々を繋ぐお風呂空間によって、都市での生活の中で忘れ去られた、豊かな入浴行為を取り戻した新しいお風呂空間の提案である。
- 神山 Green Hills鈴木 萌衣
- 渋谷に巨大な丘を作ったらどうなるだろうか。若者が多く治安が良くないイメージの渋谷だが、敷地の近くには小学校があることから、親子が周囲を気にせず過ごせるよう、丘をシンボルとして商業空間・集合住宅・街を繋げるような空間を設計した。丘の内部にはスーパーや本屋など親子が利用できる施設、北側のコンクリート棟には集合住宅を配置。緑道側はブリーズ・ソレイユによって風と日差しを通し、都会にいながら自然を感じて暮らす空間を目指した。