言葉にできない気持ちを、花に託す。花を贈るということは、気持ちを贈るということ。特別な日だけでなく、日々の日常の中に花を咲かせることができたら、その日はきっと、自分も相手も、いつもと違う日が送れるだろう。しかし現実は、目的がないと花屋には入りにくい。そこで、花を一輪の単体と見て、花の意外性や花の素晴らしさを知る機会が増えれば、自然と花と人の距離は縮まっていくのではないかと考えた。 花に気持ちを託すという行為から、花言葉を空間に落とし込んだ。花言葉を図書室のように探しながら、花言葉と花で、自分の今ある感情とリンクさせ、花を贈りたい相手を想像する。そこから、自分と相手のストーリーが始まる。気軽に毎日いろんな人へ花を贈る文化が根付けば、365個の気持ちが街中に「花やかさ」をもたらすのだろう。