授業の近況

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レクチャーシリーズ 第4回 木下壽子氏(住宅遺産トラスト代表)が行われました

2017/12/13

レクチャーシリーズ第4回目のゲストは、住宅遺産トラスト理事の木下壽子氏でした。

住宅遺産トラストは、建築だけでなく、不動産や法律などの様々な専門知識を持った専門家が集まり2013年に設立した。国内にはかつて巨匠と言われる建築家が設計した名作住宅が数多く残っているが、経年に伴い劣化したり住み手がいなくなり、最終的には、税金の問題で取り壊されてしまうケースが少なくない。

住宅遺産トラストは、それらの住宅建築を貴重な財産として捉え、その価値を広め、取り壊さずに生きたまま、新たな住まい手へと継承していくことを目指している。

その活動は2008年、吉村順三設計の旧園田高弘邸の継承活動から始まった。建築の価値を広める為に実際に建築を見学できる集いを企画したり、展覧会を行った。初めのうち集まったのは建築関係者がほとんどだったが、活動を続けていくうちにマスメディアにも取り上げられ、一般の人々にまでも広がっていった。そして時間は掛かったものの、最終的に買い手がみつかり、無事継承することができた。

その後もA.レーモンド設計の「富士見の家」や坂本一成設計の「代田の町家」など、幾つかの住宅建築の継承を成功させ、着実に継承活動は続いている。

こういった活動をするにあたり、日本の税制や法律が住宅建築の継承に適していないと感じることが多い。また、意識の面でも日本ではまだまだ歴史的住宅の価値が理解されておらず、改革をしていく必要があるという。イギリスの考え方を例として挙げ、どんどん新築していく日本と違い、イギリスでは住宅は中古であるのが一般的で、古いものの価値が一般的に認められている。そしてイギリスでは、ナショナルトラストやランドマークトラストといった土地や建築を保護したり再利用し継承していく仕組みも整っている。

日本にもイギリスのような、建築を守り生かしていく持続可能な仕組みのデザインが必要とされている。これからデザイナーになる若者は、時代に合わせてモノ以外にも社会の仕組みなどをデザインしていくことが求められている。何事もやってみなければ始まらないので、諦めずにとりあえずやってみることが大切だと木下氏は自身の経験を通して述べられた。

住宅遺産トラスト:
http://hhtrust.jp

*次回12月16日(土)の講演者は、建築家の宮崎晃吉氏(HAGI STUDIO代表)です。会場は6階アトリエ教室になります。

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lecture series_#4_2

lecture series_#4_3

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最新の近況

夜1年「住環境デザインA」の中間発表がありました

2018/12/06

11月27日(火)6、7限目に、夜間部1年生「住環境デザインA」(高塚章夫先生担当)の中間発表・講評がありました。講評には、分野責任者の大松先生も参加しました。 課題内容は、「都市に住む二人の住まい」 …

レクチャーシリーズ第1回のゲストは建築家の木村浩之氏でした。

2018/11/20

木村浩之氏(まちむらスタジオ主宰)は昨年までの約20年間、スイス・バーゼルの建築設計事務所(Diener & Diener Architekten)でお仕事をされていました。 レクチャーでは、 …

昼2年「住環境デザイン2B」の中間講評が行われました

2018/11/13

昼間部2年生の「住環境デザイン2B」(担当:大松俊紀先生)の住宅設計課題の中間講評が行われました。講評会には、課題の構造の指導を行ってくれる平岩良之先生(構造授業の「モデル」担当)も参加して講評しまし …

昼2年「インテリアデザイン2B」の第1課題の最終講評会が行われました

2018/11/09

課題タイトル「自分のアトリエを設計する」 将来の理想の自分のアトリエを設計する課題です。アトリエが置かれる場所の設定からデザインし、将来の自分のアトリエがどのような環境で、どのように働くことが理想的か …

夜2年「エレメントC・インテリアC・住環境C」の前半合同課題の最終講評会が行われました

2018/11/08

11月2日(金)6、7限目に、夜間部2年生の「エレメントデザインC」(篠崎隆先生)、「インテリアデザインC」(久山幸成先生)、「住環境デザインC」(押尾章治先生)の3科目合同課題の最終講評会が開かれま …