2月10日(木)に、昼間部3年生 藤森泰司ゼミ(担当 藤森泰司先生、篠崎隆先生、髙平洋平先生)の卒業制作審査発表が行われ、ゲスト審査員として建築家/デザイナーの寺田尚樹さんにご来校いただきました。
藤森ゼミは観察・デザイン・実制作を通して空間におけるエレメント(モノ)を研究するゼミです。ひとりひとりが日常を観察することから始め、そこで発見した様々な現象を素材や構造に転換しながら具体的なかたちへと昇華してきました。
今年度のゼミ生は、学生生活のほとんどをコロナ禍で過ごすこととなってしまいましたが、不自由な生活下でも感じる、あらゆるコト・状況・現象もまたデザインの対象となることを体験したと思います。中には一見すると機能や用途が曖昧な作品もありますが、その曖昧さは、今のわたしたちの生活そのものの現れかもしれません。
自身の生活から社会情勢の流れを読み、模索し、提案するーーこの時代にもがきながら経験したプロセスを、今度は実践の場を通して社会へ還元していければと考えます。困難な状況にあっても、切磋琢磨できるデザイナーへ成長して欲しいと願います。