KDS-SD 桑沢デザイン研究所
スペースデザイン

Spotlight注目の授業

レクチャーシリーズ第6回目はBOTANICAL ARRANGEMENTSのTSUBAKIのお二人

1月17日(土)に行われたレクチャーシリーズ第6回目のゲストは、BOTANICAL ARRANGEMENTSのTSUBAKIの山下郁子さんと宮原圭史さん(https://tsubaki-tokyo.jp)でした。

TSUBAKIは2014年に創業し、目黒区八雲に元々食品倉庫だった場所を改装しアトリエ兼自宅とされています。
「OYAMA」と呼ぶ、山で見る光景を残したいという思いから提案されている屋内ビオトープは、都会の暮らしの中で自然本来の姿を感じられる植物と水、魚の生態系で、中にはめだかが住んでいたり、実際に植物も成長する様子が見られるそうです。

前半はTSUBAKIの活動内容を写真を交えてご紹介頂きました。
「花をいけること」「庭をつくること」「景色をつくること」の3つを軸に、個人の作家さんからメゾンの店舗やコレクションのパーティーまでを植物で場づくりをされています。
制作に取り掛かる際には、その場の空気やその土地の歴史や文化など、土地の記憶を大事にしているそうです。

また、建築家やインテリアデザイナーの方々とも場づくりを一緒にされているそうです。
普段は建築が出来上がってから依頼が来ることが多いですが、TSUBAKIの場づくりは共に創り上げるというプロセスを好み、必要ない設えだと思えばやめた方が良いとはっきり言い、代替案を伝えるそうです。
植物にとっての環境を判断できるのは建築家ではなく植物の専門家ですが、その意見に耳を傾けることが不十分だと感じることもあったそうです。そういった経緯から、互いに健全な意見交換ができることがいい場づくりを生むと考えられているそうです。

また、「コンセプトをあまり重要視していない」こともTSUBAKIの特徴だそうです。
コンセプトを全く考えないということではなく、意識がコンセプトに偏りすぎてしまわないように、そこに理由など無くても美しいと思ってもらえることを大切にされているそうです。

後半は学生と円座を組み、質疑応答を交えた座談会を行いました。
今回は、昼間部でゼミを担当する久保先生と非常勤講師の押尾章治先生がレクチャーから参加して頂き、後半の座談会はTSUBAKIのお仕事の受注範囲のお話から花を生ける時に気をつけている事、お二人のこれまでと未来に考えている事まで、より深いお話を伺うことが出来ました。
TSUBAKIのお二人は、心から植物や山がお好きで、植物に対して愛を持って接されているのがよく伝わって来る貴重な講義でした。