KDS-SD 桑沢デザイン研究所
スペースデザイン

Spotlight注目の授業

夜間2年「商空間A」の第一課題講評会が行われました

夜間部2年「商空間A」(担当:髙平洋平先生)の第一課題最終講評会が6月2日に行われました。課題は「展覧会会場構成」。テーマは「美術・工芸・デザイン」とし、それぞれのカテゴリーから作家を選び3ヶ月間通期で開催します。会場は西麻布に存在したギャラリーです。このギャラリーは飲食・物販・ショールーム・オフィス・住居等様々な機能を持った複合施設の中にありました。(デザイン:内田繁)

単なる展示空間の設計ではなく、展覧会の企画書から作成し、その課程で多くの作家を知り、作品が持つ魅力をどのように伝えることが適切かを整理した後、具体的なデザインに取り掛かりました。

また、展覧会は「美術・工芸・デザイン」のカテゴリーから1人1ヶ月ずつ展示期間を設けているため、作家ごとに変化する空間、そしてなるべくロスが無い構成を実現するため、材料と設営方法、転用の可能性も検証してきました。模型だけではなく、ポスターや冊子も作成し、よりリアリティーを感じながら設計に取り組めたのではないでしょうか。

以下課題文

「美術・工芸・デザイン」それぞれのカテゴリーで作家(あるいはグループ)を任意に選出し、その作家の展覧会を1ヶ月ごとに開催する。(計3ヶ月)各作家・作品の根底に流れる思想から導き出されたテーマを各自設定し、そのテーマに基づく「文化」の継承、また新しい生活の提案となる展示の企画・空間を考えデザインで表現する。

共通条件

・ 展覧会開催の順番は必ず 1 美術、2 工芸、3 デザイン とすること

・ 具体的な開催月も決めること

・ 会場構成は既存の躯体・設備以外を設計範囲とする

・ 1ヶ月間の展示に耐えられる構成とし、什器や展示壁等も入れ替え時に継続して使用できる設計が望ましい

・ 展覧会は一次的な仮設の空間であるため、コスト意識を持って設計する