2月8日(木)に、昼間部3年生 藤森泰司+篠崎隆ゼミ(担当 藤森泰司先生、篠崎隆先生、髙平洋平先生)の卒業制作審査発表が行われ、ゲスト審査員として建築家/デザイナーの寺田尚樹さんにご来校いただきました。
残念ながら藤森先生は昨年末にお亡くなりになりましたが、学生たちは藤森先生の教えを振り返りながら、1年間を通して制作に励んできました。
藤森泰司+篠崎隆ゼミでは観察・デザイン・実制作を通して空間におけるエレメント(モノ)を研究するゼミです。ひとりひとりが日常を観察することから始め、そこで発見した様々な現象を素材や構造に転換しながら具体的なかたちへと昇華してきました。
今年度前期は藤森先生の厳しくも優しく、ユーモアのある指導を受け、後期の実制作のヒントをたくさん発見することができました。
後期では時間、制作費、発注業務におけるコミュニケーションの問題など、リアルな制作プロセスを経験することができました。
デザイナーとして歩む道は既に始まっていることを学生たちも実感できたのではないでしょうか。
迷いながらであっても、手を動かすことを止めずに進むことができたのは、藤森先生のご指導があったからこそだと思います。
約20年、数え切れぬほどの学生たちにご指導いただいたことに感謝申し上げますとともに、故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。