KDS-SD 桑沢デザイン研究所
スペースデザイン

Lecture Seriesレクチャーシリーズ

パトリックレイモン氏(atelier oï)によるレクチャーを行いました

レクチャーシリーズ第1回 (2022年10月22日)
2022年度のレクチャーシリーズ、第1回目は、スイスを拠点に活動するデザインスタジオ、アトリエ オイ(https://www.atelier-oi.ch/)の代表、パトリックレイモン氏によるレクチャーです。
アトリエオイは、オーレル・エビ、アルマン・ルイ、そしてパトリック・レイモン3人で設立したデザインスタジオです。
建築、インテリア等の空間デザインから、カトラリーや文房具まで、スケールの大小に関わらず幅広い領域をデザインの対象として活動しています。アトリエオイの三者とも、学生の頃より敬愛する内田繁氏を始め、日本のデザインに興味を持っており、現在では、岐阜県の様々な伝統工芸品の技術を応用した作品をミラノサローネで発表したり、日本でも建築のプロジェクトが進行中とのことでした。
本レクチャーでは、今まで手掛けてきた実例を通して、「素材・マテリアル」を知り、向き合うことがデザイナーにとっていかに重要かを教えていただきました。シェフと同じように、材料の「味」や「特徴」からインスピレーションを得て新しい料理を生み出すことはデザインも同じことだと言います。また桑沢での基礎造形・デザイン教育はこのような考え方を身につけるにはとても大切なことと説き、常に「好奇心」を持って世界を見ることを学生に伝えていただきました。
後半のディスカッションでは、環境問題に対してデザイナーはいかに向き合うべきかや、トリオで活動することとスタジオでの仕事の仕方、また、社名の意味まで多くの質疑に答えていただきました。
学年、分野を超えて参加した学生たちも、世界で活躍するデザイナーと直接意見交換できたことは、今後の活動において大きな財産となったはずです。また、通訳は内田デザイン研究所(http://www.uchida-design.jp/)の佐賀さんに務めていただきました。ありがとうございました。