昼間部2年「インテリアデザイン2B」(担当:原田圭先生)の第一課題最終講評会が11月10日に行われました。テーマは「展示構成」。会場は実際にあるギャラリーを想定しています。「焼きもの」の展示を条件に各自が産地や種類を設定・リサーチし、その魅力や付加価値を伝えるために相応しい空間を提案する課題です。
前期の「インテリアデザイン2A」では3x3mの展示空間を原寸で表現しましたが、本授業では実存するギャラリーを舞台とすることで、より具体的な提案に挑戦しました。素材表現に頼らない空間構成を成立させるため、白模型を基本としています。
展示空間に一歩踏み入れた瞬間から「モノ」の背景にある様々な事象を全身で感じとる提案が必要です。
以下課題文
展示空間とは、展示物が最も良く見える工夫を施した空間である。
そのモノの見た目の良さを伝えるだけでなく、モノの持つ儚さや力強さを助長させたり、成立ちや歴史を感じさせたり、モノが本来持っている以上のプレゼンテーションの場をデザインした空間ともいえる。
来場者に何を感じてもらい、どんな体験をしてもらうのか。どんな感動を持ち帰ってもらうか。それらのことを意識して、「伝える」空間だけにとどまらず、「伝わる」空間を提案してほしい。
又、模型を作って手を動かしながら空間を考える事を意識し、それを図面に書き起こすといった過程を経てリアルな身体感覚と模型空間の行き来を繰り返し、縮尺の違いを体感しながら考えてもらいたい。自らの感覚を頼りに、空間を構成する感覚を養うことを期待する。実際に現存するギャラリー空間を題材にギャラリーの特性を生かし、具体的な設定条件の中、動線や機能も満たしながらも、柔軟な発想をもって驚くような提案をつくってもらいたい。