KDS-SD 桑沢デザイン研究所
スペースデザイン

Spotlight注目の授業

夜1年「インテリアエレメント」の最終講評会が行われました

2月1日(土)6、7限目に夜間部1年生「インテリアエレメント」の最終講評会が行われました。ゲストにはMMA.incの工藤桃子さん(https://m-m-architecture.com/)にお越しいただきました。

代々木公園を敷地として行われた本課題では、アルヴァ・アアルトの名作「Stool 60」と+αの要素を組み合わせ、空間構成の実践を行いました。単なる家具の配置にとどまらず、場所の特性を読み解き、環境と調和しながらどのような空間体験を生み出せるかを探ることが本演習の目的でした。

まず、各自が代々木公園の観察を行い、環境の特徴や人の動きを分析。その上で、それぞれの視点から空間構成のテーマを設定しました。風景の一部として溶け込む構成、光や影を活かした配置、人の行動を誘発する仕掛けなど、各チームが独自のアプローチで空間を考察しました。

講評では、素材の活かし方や場の文脈へのアプローチ、構成による体験の変化について議論が交わされました。Stool 60というシンプルなプロダクトが、配置や組み合わせ次第で多様な意味を持ち得ることを実感する機会となりました。環境との対話を通じた空間デザインの試みは、今後の設計思考にも大きな示唆を与えたことでしょう。