6月8日(金)6、7限目に、夜間部2年生の住環境デザインB( 大松俊紀先生担当)の中間発表が行われました。
課題内容は、建築家・篠原一男設計の「土間の家」の敷地内に、 新たな住宅を設計するもの。
「土間の家」は1963年に、写真家・ 大辻清司氏のために設計された軽井沢の別荘で、その後、 大辻家長女家族の普段の住まいとして使用されていました( 大辻清司氏は、篠原一男の代表作「上原通りの住宅」(1976) の施主でもある)。
そこで大辻家は、家族の別荘としての機能を回復するために、 長女に敷地内に新たな住宅を建てるように促し、 その設計を大松先生に依頼していました。諸々の理由から、 大松先生の案は実現しませんでしたが、その後、 夜間部2年生の住宅設計課題として、毎年行われています。
「土間の家」は、3間 x 3間 (5.4 x 5.4m)の正方形平面の小さな平屋の家で、 家の半分が土間となっていることは有名です。 また土間に突き刺さるかのように、 剣持勇デザインのダイニングテーブルが置かれていることも特徴で す。無駄を削ぎ落とした、 現代における最小限住宅とも言えるこの家の隣に、 学生はどのような住宅を設計するのか楽しみです。