KDS-SD 桑沢デザイン研究所
スペースデザイン

Spotlight注目の授業

エストニアで活躍する建築家・林知充氏によるレクチャー

5月13日(月)3、4限目に、昼間部2年生「ドローイング」(大松俊紀先生)において、建築家・林知充(はやし ともみ)氏によるレクチャーが行われました。

林氏は現在、エストニアのタリン応用科学大学 建築学部教授をしており、また、ハヤシ・グロシュミット・アルヒテクトゥール (Hayashi-Grossschmidt Arhitektuur/ HGA、 http://hga.ee/)を共同主宰し、エストニアで設計活動も行っています。

今回は一時帰国するタイミングで来校を依頼し、レクチャーをして頂きました。エストニアという日本人にはあまり馴染みのない国の文化や建築の話から、林氏が建築の設計において大切だと考えていること、そして何故林氏がエストニアという国で建築家として活動することになったかをお話しして頂きました。

最後の学生からの質疑応答では、「自分が生まれ育った国とは違う場所で、どうやってアイデンティティーを確立するか?」という切実なお話しも話題となりました。

林氏の略歴は以下:

1971 年富山県生まれ。1994 年横浜国立大学工学部建築学科卒業、1999 年ヴァージニア工科大学(Virginia Tech)大学院建築学修士課程修了。
ラファエル・ヴィニョーリ・アーキテクツ(Rafael Viñoly Architects) 勤務後、2001 年よりエストニア・タリンにて設計活動を開始、2004 年よりハヤシ・グロシュミット・アルヒテクトゥール (Hayashi-Grossschmidt Arhitektuur/ HGA) を共同主宰。2021 年よりタリン応用科学大学 (TTK University of Applied Sciences) 建築学部教授。

主要作品として、エストニア国立博物館(2016、ローカルアーキテクトとしてDORELL GHOTMEH TANE / ARCHITECTS と協働)、ルッテル家具工場機械棟の改修によるオフィスビル(2017)、ロッテルマン小麦倉庫の改修・増築によるオフィスビル(2009)。スイス・バーゼルの建築博物館が企画した「Make Do With Now – New Directions in Japanese Architecture」のタリン巡回展(2024)において会場構成を担当している。