KDS-SD 桑沢デザイン研究所
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レクチャーシリーズ第2回_高橋寿太郎さん

レクチャーシリーズ第2回(2021年11月13日)

ゲスト:高橋寿太郎さん(不動産コンサルタント)

高橋寿太郎さんは1975年に大阪市に生まれ、京都工芸繊維大学造形工学科に入学。建築家・岸和郎さんの研究室に所属し、大学院を修了する。その後、設計事務所や不動産総合会社で社員として働き、2011年に創造系不動産株式会社を設立された。現在は不動産、仲介業と、建築・デザイナーのコラボレーションを多く手がける。その他様々な事業展開をされている。

今回は創造系不動産を始められたきっかけや、様々な事業展開についてレクチャーしていただいた。

創造系不動産という会社は10年前に創業され、現在は15人程のメンバーで運営している。

建築のプロと不動産のプロ、そしてお客さんの三人四脚で進めていくという仕組みを作っている会社である。

建築と不動産の間には壁があり、不動産側に顧客の情報というのが集約されてしまい、建築側にはそこまで情報がおりてきてなかった、という事実が不動産に就職してみて初めて分かったという。不動産の土地を仲介してくださった専門家と、建築を依頼した建築家が出会うということは実際はほぼない。

『建築と不動産の間を追求する』というのが会社の経営理念であり、高橋さんの人生をかけてこの軸線を進んでいく、そんな道標でもあるそうだ。

学生が就職してから考えるべき大事なことの一つは転職だという。自分の将来の中で何回も転職するイメージのない学生が多いと思うが、それに対する知識は少しずつ仕入れ始めた方がいい。転職の技術を身につけ、どのような選択を取るのかを考えること。それが大切なのだと学生へ向けてメッセージを頂き、レクチャーを終えた。