KDS-SD 桑沢デザイン研究所
スペースデザイン

Spotlight注目の授業

夜2年の最終合同講評会がありました

2月4日(月)6、7限目に、夜間部2年生の「エレメントデザインC」(担当:篠崎隆先生)、「インテリアデザインC」(担当:久山幸成先生)、「住環境デザインC」(担当:押尾章治先生)の最後の合同講評会が行われました。

ゲスト講評者として、建築家の米田明さん(京都工芸繊維大学教授)にお越し頂きました。

またこの講評会は、卒業制作展の出品作品を選抜する講評会でもあり、2年間の集大成となる発表・講評会でした。それぞれの課題内容は以下:

エレメントデザインC
『Three (Is A Magic Number) 〜『3』に触発されたエレメント〜』
アメリカの音楽家、ボブ・ダラー(Bob Dorough, 1923–2018)による『Three Is A Magic Number』という曲がある。1970年代のアメリカで子供向けテレビ番組『Schoolhouse Rock!』のためにつくられた、『3』という数をめぐる示唆的なことばの連なりと魔法の呪文のような3の段のかけ算がひとつの唄となっている可愛らしい作品だ。あわせてつくられたアニメーションも音と映像がお互い追いかけっこをするかのようで楽しく、当時の子供たちはすぐに3のかけ算を覚えただろう。
YouTube https://youtu.be/aU4pyiB-kq0

『3』という数を想いながらデザインされたエレメントが、どのようなマジカルなモーメントを纏うのか?

インテリアデザインC
『東京を楽しみ東京を楽しくするアーバンリゾート空間のデザイン』
アーバンリゾートは都市を知り、楽しむ拠点としての宿泊施設をイメージしています。
日本では今後も大都市、地方ともに宿泊施設のニーズはますます高まり、より多様化していくことが予想されます。従来のチェーンオペレーションではなく、宿泊のスタイルも変わる必要があり、街や地域に根ざして特別な体験を提供したり、宿泊者同士や周辺住民を含めたコミュニティが生まれたりするような宿泊施設のありかたが求められています。
ホテルという従来の建築形態ではなくリゾートをキーワードに滞在のありかた自体をデザインすることを課題とし、企画・コンセプトメイキング、アイディアを実現するためのスタディなどを通じて、宿泊する空間、人が集まる場所の魅力、それぞれの関係の魅力を作り出すことを目指します。

住環境デザインC
『地域と相関する生活空間』
「地域」という言葉の意味は多岐に渡ります。街並みの特徴や近くの商店街などの状況、周辺の住人やその賑わいや喧噪のこと。
風や緑などの自然環境的なものから、道路や交通状況のような社会環境まであります。「地域」とは、そうした物理的、人為的、環境的なことがらの総称であるので、様々な要素をはらむのです。時には気持ちよく、時には煩わしく、役に立ったり問題になったりすることもあります。都市空間のデザインにおいては、そうした様々な「地域」の状況を前向きに捉えて、敷地内の計画と関連させ、「地域」を盛り上げていけることがとても大切なのです。

この課題の成果は、さらにブラッシュアップして、2月22日〜24日まで本校で開催された卒業制作展で展示されました。
展示の模様は、後日このウェブサイトでアップする予定です。
お楽しみに。